ATちゃん(犬:ミニチュア・ブルテリア 9歳2ヶ月)
〔疾患名〕腎細胞癌(肺に砲弾状多発性転移病巣を認める。腹腔内リンパ節転移を認める。頚部皮膚面に転移病巣の発現を認める。
〔主訴〕病期を理解した上で、QOLの維持、腫瘍病態の進行遅延を目的とした免疫療法を希望。
〔免疫療法関連処置〕点滴投与用静脈留置、自己活性化リンパ球点滴投与 / 寝起きが悪く、昼近くになってくると食欲が出てくる様子。2〜3日前まではほぼ全量を食べていたが、昨日あたりは5〜6割程度しか食べてくれず、食欲に少なからず波があるようだ。一週間前位に一度吐いたが、その後、嘔吐は認められていない。 / 10月診療時BW14.30kg、診療時当日BW14.15g / 体重に著変は認められない。
〔併用処方薬等〕なし
〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延ならびにQOLの維持。2週間隔で投与維持。ご家族の希望により5回目投与完了につき一旦休止。
ATちゃん(犬:ミニチュア・ブルテリア 9歳2ヶ月)
〔疾患名〕腎細胞癌(肺に砲弾状多発性転移病巣を認める。腹腔内リンパ節転移を認める。頚部皮膚面に転移病巣の発現を認める。
〔主訴〕病期を理解した上で、QOLの維持、腫瘍病態の進行遅延を目的とした免疫療法を希望。
〔免疫療法関連処置〕点滴投与用静脈留置、自己活性化リンパ球点滴投与、活性化自己リンパ球培養用採血(右橈側皮静脈より8ml) / 朝ごはんを食べないことがあり、食欲が安定しない。好きなお肉などは喜んで食べているが、数日続くとぱたっと食べなくなる。昨夜、ワンちゃん用のケーキをあげたらそれは喜んで食べた / 体重に著変は認められない。
〔併用処方薬等〕食欲の安定化を期待し、塩酸シプロヘプタジン投与開始(投薬とともに採食不良が起きるとのことからCOX-2阻害薬は休薬)。
〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延ならびにQOLの維持。2週間隔で投与維持。
12/25:院内培養室にて単核球層を分離し、抗CD3抗体に播種〜継代開始
1/1:院内培養室にてIL-2を感作
1/8:活性化自己リンパ球移入療法5回目予定
ATちゃん(犬:ミニチュア・ブルテリア 9歳2ヶ月)
〔疾患名〕腎細胞癌(肺に砲弾状多発性転移病巣を認める。腹腔内リンパ節転移を認める。頚部皮膚面に転移病巣の発現を認める。
〔主訴〕病期を理解した上で、QOLの維持、腫瘍病態の進行遅延を目的とした免疫療法を希望。
〔免疫療法関連処置〕点滴投与用静脈留置、自己活性化リンパ球点滴投与、活性化自己リンパ球培養用採血(右橈側皮静脈より8ml) / 薬を混ぜる事が原因と思われるが、通常あげていたフードの嗜好性が落ちてきた。玄米やお魚、お肉を混ぜることで、日量は食べている。ゴマ油をすこし混ぜたら便通がよくなり、嗜好性もあがった気がする。5日前に吐いた。その前はさらに10日ほど前に嘔吐があり、1〜2週間隔で単発的な嘔吐が認められる。頚部の腫瘤部分がなだらかに膨らんでいる。
〔併用処方薬等〕なし(投薬とともに採食不良が起きるとのことからCOX-2阻害薬は休薬)
〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延ならびにQOLの維持。2週間隔で投与維持。
12/11:院内培養室にて単核球層を分離し、抗CD3抗体に播種〜継代開始
12/18:院内培養室にてIL-2を感作
12/25:活性化自己リンパ球移入療法4回目予定
ATちゃん(犬:ミニチュア・ブルテリア 9歳2ヶ月)
〔疾患名〕腎細胞癌(肺に砲弾状多発性転移病巣を認める。腹腔内リンパ節転移を認める。頚部皮膚面に転移病巣の発現を認める。
〔主訴〕病期を理解した上で、QOLの維持、腫瘍病態の進行遅延を目的とした免疫療法を希望。
〔免疫療法関連処置〕免疫療法用血液スクリーニング検査、血液塗抹検査、点滴投与用静脈留置、自己活性化リンパ球点滴投与、活性化自己リンパ球培養用採血(右橈側皮静脈より8ml) / 食べ過ぎた日があり、その後(5日間程前)に嘔吐が認めらた。かかりつけ動物病院にて吐気止め等の処方を受け、その後、嘔吐はとまっている。それ以外については大きな問題はなく、食欲もあり、安定した生活をしているといえる。血液学的変動、血液生化学的変動はなんら認められない。
〔併用処方薬等〕COX-2阻害薬
〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延ならびにQOLの維持。2週間隔で投与維持。
11/27:院内培養室にて単核球層を分離し、抗CD3抗体に播種〜継代開始
12/04:院内培養室にてIL-2を感作
12/11:活性化自己リンパ球移入療法3回目予定
ATちゃん(犬:ミニチュア・ブルテリア 9歳2ヶ月)
〔疾患名〕腎細胞癌(肺に砲弾状多発性転移病巣を認める。腹腔内リンパ節転移を認める。他の腹腔内臓器に器質的変化は認められない。
〔主訴〕病期を理解した上で、QOLの維持、腫瘍病態の進行遅延を目的とした免疫療法を希望。
〔免疫療法関連処置〕点滴投与用静脈留置、自己活性化リンパ球点滴投与、活性化自己リンパ球培養用採血(右橈側皮静脈より8ml)
〔併用処方薬等〕COX-2阻害薬
〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延ならびにQOLの維持。任意間隔。
11/13:院内培養室にて単核球層を分離し、抗CD3抗体に播種〜継代開始
11/20:院内培養室にてIL-2を感作
11/27:活性化自己リンパ球移入療法2回目予定
ATちゃん(犬:ミニチュア・ブルテリア 9歳2ヶ月)
〔疾患名〕腎細胞癌(肺に砲弾状多発性転移病巣を認める。腹腔内リンパ節転移を認める。他の腹腔内臓器に器質的変化は認められない。
〔経過〕食欲の減退が認められ近医を受診した際、レントゲン検査において肺に腫瘤陰影がある事を指摘された。腹部超音波検査において腎臓腫瘍であると判断され、心臓病がある事も含めて、手術不適応であるとの説明から免疫療法を勧められた、との病態について精査希望にて当院受診。左側腎臓尾極領域から最大径5.4cm程度の大型腫瘤が認められる。左側腎門リンパ節、肝門リンパ節、膵十二指腸リンパがいずれも長径約10mmに腫大して認められる。腹腔内実質臓器に明確な器質的変化は認められない。左右両肺野に最大径26mmの腫瘤陰影が多発的に認められる。エコーガイソド下での腎臓穿刺〜細胞診検査の結果、標本上には異型性を伴う上皮系腫瘍細胞が多数認められる。
〔主訴〕病期を理解した上で、QOLの維持、腫瘍病態の進行遅延を目的とした免疫療法を希望。
〔免疫療法関連処置〕 活性化自己リンパ球培養用採血(頚静脈より8ml:血液スクリーニング検査、血液塗抹検査については、精査時にチェック済であり、代謝機能等に特記すべき異常は認められない)
〔併用処方薬等〕COX-2阻害薬
〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延ならびにQOLの維持。任意間隔。
10/30:院内培養室にて単核球層を分離し、抗CD3抗体に播種〜継代開始
11/06:院内培養室にてIL-2を感作
11/13:活性化自己リンパ球移入療法1回目予定