−獣医免疫療法の可能性を求めて−

神奈川県動物病院|神奈川県大和市中央林間の動物病院|ひらの動物病院|免疫療法(自己活性化リンパ球移入療法)の加療実績記録です|ひらの動物病院では犬・猫の腫瘍科診療に力をいれており、腫瘍外科手術、化学療法(抗癌剤治療・抗がん剤治療)のみならず、がん免疫療法(免疫治療・活性化リンパ球療法)、緩和医療(痛みのケア)を積極的に取入れ、ホリスティックにQOL(生活の質)を支えます

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# CDちゃん(肝臓腫瘍):リンパ球培養用採血1回目

CDちゃん(犬:フラット・コーテッド・レトリバー 11才6ヶ月)

〔疾患名〕 肝臓の悪性腫瘍性変化が強く疑われる(腫瘍性病変の破綻に伴う腹腔内出血を認める)。
〔経過〕 08/21夜、問題なく散歩をしていたが、排便後、急に尻尾を下げて立ちすくんでしまい、嘔吐が始まった。夜間救急病院にて、腹部膨満を指摘されたとの事。08/22受診時、可視粘膜蒼白、パンティング、頻拍、CRT延長、発熱が認められ、『全身性炎症反応症候群』と判断。血液検査において、白血球数の増多、肝酵素類の激増が認められた(TBil:0.2mg/dl、GOT:1000<IU/L、GPT:1000<IU/L、ALP:3500<IU/L)。腹部レントゲン検査側面像において、胃軸の背方変位、並びに肝臓陰影の腫大(mass陰影:長径約132mm)、空回腸陰影の尾側方向への圧排等が認められた。腹部超音波検査において、肝臓実質に、低エコー像を呈する大小の巣状陰影が多数認められ、また、肝臓周辺、並びに腹腔内には腹腔内液体貯留像が認められた。エコーガイド下での肝臓細胞診検査の結果、標本上に認められた多数の肝細胞の核には、核の大小不同、核膜の不整といった軽度の異型性が認められ、細胞質には胆汁を含んで認められた。以上の結果から、肝臓の腫瘍性変化の悪性度について、その確定的な判断には、肝生検による組織学的変化が必要であると考えられたが、臨床症状、、血液検査、画像診断、細胞診検査の結果から、『肝臓の悪性腫瘍性変化が強く疑われる。腫瘍性病変(嚢胞形成)の破綻による腹腔内出血を伴う。』と判断。安静、対症的処置、塩酸ブプレノルフィンの投与等の緩和処置により、その後、全身状態安定。

〔主訴〕 年齢・性格的な配慮、合併症(胆嚢内胆泥貯留、重度の変形性脊椎症・股関節症、慢性膀胱炎等)に対する考慮等から、外科的処置は選択肢とせず、免疫療法を希望。


〔免疫療法関連処置〕活性化リンパ球培養用採血(サフェナ静脈より8ml)
〔併用処方薬等〕 フィロコキシブ、ウルソデオキシコール酸、プロヘパゾン等



〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延、QOLの維持。2週間隔6回。
08/29:院内培養室にて単核球層を分離し、抗CD3抗体に播種〜継代開始
09/12:自己活性化リンパ球移入療法1回目/自己活性化リンパ球培養用採血2回目

| - | - | 15:03 | category: CDちゃん(犬:肝臓腫瘍) |
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獣医免疫療法の可能性を求めて


獣医免疫療法実績掲載情報 -臨床誌-

ひらの動物病院:活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)の実施により15ヶ月間の良好なQOLが得られた犬の肝細胞癌の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:49-55,No.260.2011.


ひらの動物病院:不完全切除後の乳腺癌症例に対して活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)を実施し,12カ月間の局所再発ならびに転移の制御,良好なQOLが得られた犬の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:59-66,No.258.2010.
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