# HNちゃん(血管肉腫):活性化自己リンパ球投与12回目
HNちゃん (犬:ブル・ドッグ 9才6ヶ月、脾臓血管肉腫にて脾臓全摘出。病理組織学的検査にて副脾(腹腔内)への播種が認められた:2009年11月末診断)
〔主訴〕年齢・体力的な配慮、家族の希望として外科療法・化学療法は望まない。先週から採食量が落ちてきている。肉類をまぜてやると肉類はあげたぶんだけ完食するが、フードを食べない。だるそうに寝ている時間が多くなってきた。先週、かかりつけ動物病院を受診し、注射をうけた。
〔免疫療法関連処置〕免疫療法用血液スクリーニング検査、血液塗抹検査、犬C-反応性蛋白定量、点滴投与用静脈留置、自己活性化リンパ球点滴投与 (血液学的検査上、貧血、腹腔内出血を示唆する所見は認められない。血液生化学的検査において、軽度の高蛋白血症ならびに軽度〜中等度の血中窒素濃度(BUN値)の増多(20.9mg/dl→52.6mg/dl)が認められ、採食内容に誘導された高窒素血症が考えられると判断。維持液500ml点滴の上、吸着剤処方。かかりつけ動物病院と連携の上、反復的な検査、ならびに補液処置等が必要と考える。
〔免疫療法目的・方針〕 腫瘍性変化の進行遅延。QOLの維持。2週間隔6回投与完了後、3週間隔2回投与、4週間隔4回投与。その後、任意の間隔にて投与維持。
●次回、活性化リンパ球培養用採血13回目については、電話連絡にて予約予定。
| - | - | 13:38 | category: HNちゃん(犬:血管肉腫) |